
小学校5年生のジックンが先生に怒鳴られ、
朝になると体調がわるくなり、
学校へ行けなくなりました。
怒鳴られた理由は「廊下を走った。」だそうです。
私はジックンが学校へ戻れるようにと彼にかかりっきりになりました。
生活リズムの管理、体調管理、勉強の事、学校とのやり取り、カウンセラーとの関り、病院通い。そしてパートに他の子のお世話。
今書いていても良くやっていたなぁって思ってしまいます。(笑)
ジックン自身、急に学校へ行けなくなって、メンタル的にしんどかったのは当然だと思っています。
でも、母もなかなかしんどかった。
未経験の不登校児のお世話。
学校へ戻せるように努力した方がいいのか?
自分で戻れるまで待った方がいいのか?
一体何をどうしたらいいのか?
正解がない日々が始まり、いつも誰かに正解を教えて欲しくて
不安で 怖くて プレッシャーで涙を流してしまう事も多々ありました。
子供を支えるどころではありません。
自分を支えられていないのですから・・・。
その時の自分に教えてあげたい 自分を保つためのメンテナンス方法を書いていこうと思います。
不登校児を支える親のメンタルを整えるためのお勧めの方法
簡単にできそうで、必要で、今の私もやっているメンタルを整える方法は下記の通りです。
1.自分の本音を話せる人を見つける
2.何が不安なのかを整理してそこをクリアにする
3.自分褒めグッズを使う
4.子供と少し距離を置く
1つずつ説明していきたいと思います。
本音で話せる人を見つける
これがなにより一番大切だと思います。
ご主人と本音で話し合えることが何より一番安心感があるかと思いますが、例えばそれがかなわない場合、
親でもいいし、友達でもいいので、不安な事、協力してくれない夫の愚痴、子供の文句、先生の対応の悪さ、とにかくナンデモカンデモその時間だけは、ただただ吐き出せる場所があるといいなぁと思います。
お友達に話すのも微妙で、同じ環境にないと、
どうして子供が学校へ行けないのかっていうを理解してもらう事はとても難しいと思います。
(不登校の子の行動を見ていると、これはできるのにどうしてこれができないんだろう?という行動が沢山あるからです。)
それならば、思い切って不登校児親の会等に登録してみて、不登校あるあるをいっぱい話し合えた方が、お母さんは楽かもしれません。
私は、サークルに登録を考える前に、スクールカウンセラーさんのアドバイスにより、子供と一緒に教育相談室へ通うようになったので、利用した事はありません。
でも、後からそういったサークルがあったことを知り、利用はありだな!と感じました。
後はカウンセラーさんの利用です。
民間のカウンセラーさんで『不登校を解決します!』
みたいなカウンセラーさんもいます。
数万円かかります。
でも、お高い分、1回のカウンセリングで何らかの変化が出せる様、それなりの心理テクニックでアプローチしてくれたりもするので、問題解決を重視したい方はこういった機関の方が満足度は高いのかもしれません。
因みに私は、自分のメンタルが苦しくて苦しくてどうにもならない時に、民間のカウンセラーさんを2度ほど利用させていただきました。
私が今も利用させていただいているのは、教育相談室のカウンセリングです。
子供の問題も、家族の問題も、自分自身の問題も週に1度しっかり時間を取って話を聞いてもらっています。無料です。(笑)時間的には話足りないくらい話させてもらっています。
教育相談室のカウンセラーさんのメリットは、プライベートを守ってもらえること。
友達に、話を変な意味で取られてしまって、誤解されたまま噂が流れてしまうというような心配をしなくて済むだけ、私は安心して話ができています。
又、教育相談室のカウンセラーさん同士で
「こういった事例についてなんだけれども・・・」と担当カウンセラーだけの意見ではなく、
何人かのカウンセラーさん同士で客観的に私の話を整理してくださっているという点で、メリットを感じています。
ただし、問題解決というよりはサポートタイプのカウンセリングなので、正直言って何かを解決するという意味で利用すると「つかえないな!」みたいな感じかもしれません。本当に答えはくれませんから。(笑)
私も初めて利用させていただいた時は、「カウンセリングなんてして、一体何の意味があるんだろう。」って感じていた事もあります。
(カウンセラーさん、すみません)
でも、確実に自分のメンタルが変わってきている事が分かり、自分の事も少しづつわかるようになり、おまけに体調が良くなってきました。私は、自分自身のメンタルコントロールがあまり得意ではない様で、心では早く解決したい、進みたいと思っていても恐らく急激に変化させてしまうと体を壊してしまう恐れがあることをうすうす感じています。なので、カウンセラーさんも、慎重に対応して下さっているように感じています。新しい視点を沢山もらえるので、視野が広がって楽しいと感じることも出てきました。
何が不安なのかを書き出して整理してみる
正直私は今まで生きてきて、こういう発想が全くなく、取り組んだことがこれがありませんでした。
本か何かで『不安な時は、とにかく書き出すと心の整理ができてとても良い』と知り、知識としては頭に入っていはいたのですが、面倒くさいなって思って、やらずに不安がっていました。
でも、やってみたら、あれっ?スッキリした?みたいな経験をし、知識が腑に落ちたという感じです。
頭の中の物を紙に書き出して可視化するって意外と効果的。
モヤモヤがスッキリしやすい。
私は、自分の心の中をよーくよーく探っていって、不安キーワードを見つけては、それについて自分なりに検索して納得して、みたいなことをしていました。さらに疑問がわいたり、納得できないことが出てきたときには、カウンセラーさんから情報をもらったりしていました。
不安だったことに対するいろんな可能性がみつかると「あっ、大丈夫かも!。」って思え、不安が1個消えて楽になるという経験をしています。
例えば、朝、「今日学校をお休みします」って学校へ電話することが、なんだかとても苦しいな。
← 学校への電話をしなくてもいい方法を探してみよう。
(因みに私は、登校できる時だけ電話をかけ、後はお休みという事にしてもらえないか交渉して
了承をもらったことがあります。学校の協力体制にもよるかと思いますが、自分の気持ちが少
しでも楽になる可能性があるのなら、ダメ元で交渉してみる余地はあるかと思います。)とか。
不登校という事で周りからなんて思われるか考えると不安だな。とか。
← 同じ不登校のお母さんは、そういう時どうしているのかな?って検索してみるとか。
味方になってくれそうなお母さんや先生を探しておけば大丈夫かな?とか。
本当にみんながみんな不登校に関して悪い印象なのかな?って実際にお付き合いのあるお母さんにそれとなく聞いてみるとか。
逆にいろいろな人と関わって噂に振り回されるより、自分の事を充実させた方がよさそうだな。とか。
不登校どうこうというよりとにかく子供の健康状態が心配だな?とか。
←子供にあった医療機関をみつけようかな?とか。
食事療法で試してみたらどうかな?とか。
サプリメントとかで何とかなるのかな?とか。
不登校なのはいいとして、社会へ出るための進路をどう考えたらいいのかな?とか。
←小学校は行けなくても卒業できてしまうし、中学校もそういう事になっているし。行きたければ通信制高校もあるし、やる気になれば勉強は塾で受験用に個別ですれば、追いついてしまう可能性は大だし。
なんといっても時間をたっぷり使えるんだしね。とか。
そもそも進学先を日本だけに考えず、海外という選択肢を入れてもいいのかなぁとか。
そしたらどういった制度がつかえるのかなぁ?とか。
なんだ、いわゆる通常バージョンとは違うルートを辿るかもしれないけれど、うちの子生きていけるわ。なんて。
「そうそう。大丈夫。大丈夫。」といって自分のメンタルを立て直すなんていう事もしていました。
自分褒め褒めグッズ
私がやってみて一番効果があったのは、LINEで自分が一番お気に入りのスタンプを自分に送るという事です。やり方は次の通りです。
1.友達画面でグループ作成をする。
2.メンバーを自分だけにして登録。
以上です。
その自分のあてのLineに自分の好きなメッセージの入ったスタンプを沢山送ります。
「ありがとう」「がんばってるね」「お疲れ様」「たまにはやすんでね」なんていうメッセージの入ったスタンプです。
自分で送っているんですが、なんだかうれしい。
自分が気に入っているスタンプが送られてくるのがなんだか気分がいい。
本当に小さな喜びですが、ホッとしたり、ちょっとした気分転換にとても有効でした。
このLineグループは、メモ代わりにも使えるし、私にはなかなかの優れものです。
とにかく簡単に気分転換ができるので、お勧めです。
子供と少し距離を置く
私は、子供が不登校になった時、暇さえあればどうやったら子供が学校へ戻れるのか?そればかりを考えていました。どうしたら体調が良くなるのか?何をしてあげればいいのか?
色々な本を読み、ネットで調べ。頭の中は常に子供の事で一杯。
考えすぎてクタクタになってしまうほどでした。
こんな状態って、子供にとってはプレッシャーですよね。
子供のそんな気持ちにも気が付けないほど、私自身が心配で、心配で。
私は子供から離れることができなくなってしまっていました。
でも、不登校の子供を持つ親御さんなら、そういう状況になるの、おかしくないと思います。
だって大切なわが子ですもの。
でも、親子にとってはあまりよくない状況。
察したカウンセラーさんに言われました。
カウンセラーさん「お母さん、最近、一人でのんびりお茶した事ありますか?」
私 「先生何っているんですか?そんなことしている暇はありません。」
カウンセラーさん「そうですか。じゃあ、こんど、1週間に一度でいいので、1人でゆっくり一時間くらいコーヒーを飲んできて下さい。感想を聞きますからね。必ずやってみて下さいね。」って。
真面目な私は、『感想を聞かれる。』って思ったら、「じゃあ、やらなきゃ。」って思うんです。(笑)。
たかがコーヒーを飲むことに変な使命感を感じ、子供を家に置いて一人でコーヒーを飲みに行きました。
そこで出会ったベトナムコーヒーがおいしかった!
ベトナムコーヒーとの出会いで、私は週に一度1時間だけ自分の時間を取ることを始めました。
あまりにおいしかったので一人で勝手に通い出したというだけなのですが・・・。
(因みにベトナムコーヒーはかなり甘めなので、好き嫌いは好みで分かれるかと思われます。)
少しづつ自分の時間が取れるようになってきて、そして気が付きました。
「自分が楽しいと感じている場合ではない。」と思ってしまうほど、子供が不登校になったのは、自分の子育てが原因だと自分を責めまくっていたんだなって。
一人の時間を取るという事は、そういう自分にも気づける時間なんだなと感じ、それからは意図的に自分時間を取るようにしました。
好きなもの、好きな事がある方は、自分のための時間を持ち続けたほうがいいかなと思います。
私は何もなかったので、コーヒーを飲みに出かけるから始めた感じです。
そして結局、カウンセラーさんから、一人コーヒーの感想は一度も聞かれませんでした。(笑)。
以上です。
カウンセラーさんを利用する以外は、いつでもどこでもお手軽にできるありきたいな心のメンテナンスですが、不登校の子供を持つと、自分の事を忘れちゃったりするので、意識的に取り入れてみてはいかがでしょうか。