
たろははです。
今日は高校卒業後の進路に関して書いてみたいと思います。
中2で体調を崩し、都立高校の入試に失敗。
通信制の高校へ進学するも最初の2か月以来、ほぼ学校へ行かなくなってしまった長男太郎君。
現在は体調を崩しながらレポートだけはキッチリ提出し、部屋にこもり自分の好きな事に没頭しています。
彼が付き合ってきた地元の友達は、皆受験体制に入り、長男は友達との連絡を絶ちました。
長男自身、恐らく焦りはあるものの、
「自分の進むべき道が見えないのに動けねぇー」
という言い訳のもと、日々部屋で好きな事をするという変わらぬ生活を過ごしています。
こんな状態の中、高校3年生になった途端、スケジュールに組まれてくる
『三者面談』の文字が
私達親子にプレッシャーをかけてきます。
通常で言ったら、今の彼の体調と状況では『次の進学先はないな!』と母的には思っていました。
だから三者面談もあまり気が進みませんでした。
かといってこの機会を放棄するのも親としてどうかと。
そんな気持ちを抱えつついざ三者面談へ!
そこで得てきた目から鱗の情報を書いてみたいと思います。
まずは子供の話を聞こうじゃないか!
通信制の高校の先生ですから、あちらもいろいろな生徒を見てきているだろうと踏んで、
(私立や都立の進学を踏まえた学校の先生には、絶対にやりませんが!)
「先生には飾らずに現状を正直に話そう。」
と私は太郎君へ提案しました。
私がギャーギャー話してしまうよりも、太郎君自身が自分の進路を自分で先生に相談して、一緒に考えてもらう方がいいのかなぁと考えての事です。
当日、太郎君はとても緊張していて、
家を出る直前まで腹痛でトイレにこもっていました。
でも、
「行かない」
とは言わないので、とりあえず出かける準備を進めます。
そんな状態でしたが、時間を守り、出かける準備もし、予定通り学校へ向かう事が出来ました。
太郎君は自分の進路を放棄していないと感じ母は安堵でした。
そしていざ三者面談。
私が驚いたこと。
それは、ザっと子供から現状を聞いた先生からの質問第一声が・・・・
「アルバイトはしていないの?」
だったんです。
驚きでしょ?
学校へ来れない理由は?
学校へ来れない間、どうして勉強してないの?
これからどうしようと考えているの?
なんて責め立てるような質問は一切なく・・・です。
その後聞かれた事は、生活リズムの事。
今一番興味を持っているものの事。
家で何をやっているか。
興味のある勉強はなにか。
等々でした。
太郎君の考えは・・・
「目標がないと動けない。動けば無駄に時間と金がかかる。だから決まってからでないと動き出せない。」
「今から必死で学歴を得る為に勉強する気になれない。勉強はやるなら数学と英語だけやっておけば社会へでてからは十分だと思う。それ以外の教科は実生活に必要ないでしょう?」
「学歴を武器に社会へ出るのなら、それなりの学校でないと武器にならない。その為に年単位で勉強するエネルギーがわかない。」
というものでした。
ちゃんと考えてはいるんです。
彼なりに。
色々考えているけど、それってどうよ!
って心の中で思っていました。
先生は辛抱強く話を聞いてくださっていました。
そして・・・「という事は理系だね。」って。
いやいやそんな訳ないだろう。
勉強はなんでも基礎知識として必要なものだし、みんなやるべきもので・・・。
なんてコメント一切ありません。
先生はしばらく考え込んで
「そしたら専門大学っていう選択肢があるよ。資料を持ってくるからちょっと待っててね。」
といって部屋を出ていきました。
専門大学?
なんじゃそりゃ??
不登校児 高校後の進路と政府の方針
この時代に生まれた事はある意味ラッキーだったのかもしれません。
太郎君は先生からi専門職大学という学校を紹介されました。
去年から文部科学省が専門大学という制度を作り、専門学校が4年生大学として認められる様になっているという話をされました。
授業内容は専門学校的な実践メインの内容・通学年数は4年・履歴書には『大卒』と書けるという事です。
文部科学省の方針では、社会へ出て即戦力となる人材教育という考え方で作られた学校の様です。
その中でもi専門職大学は、大学としての申請が今年度、今現在(2019年8月現在)申請中。
文科省から大学としての認可が下りるのが恐らく今年の秋ごろ。
先生方の読みでは認可は確実に降りるはず。
認可が下りてから学校側が募集要項を発表することを考えると、入試まであまり時間がない事や、
知名度がまだあまりないし、一般受験を狙っている生徒が急にこちらに進路を変えてくるという事は少ないだろうし、生徒数を集める事だけを考えても、初年度の入学条件はあまりハードルを上げてくる事はないのではないかという読みでした。
とすると、考えられるのは、特に難しいテスト形式ではなく作文や面接等で入学できる可能性が大。
1期生だから自分達で学校を作っていける感満載。
偏差値という概念も今年度はないと思われる。
勉強しなくても大学へ入れるぞ~。
というアドバイスでした。
入学してからの勉強内容も、理系の彼が自分で話していた通り、教科の授業としては英語と数学がメイン。
あとはネットワークビジネスに関してやプログラミング等々の授業。
3年生では約半年ほどの企業インターンもあり。
起業するときに必要な事務手続き資金調達等の方法を勉強する授業もあり。
卒業後の起業もサポートしてもらえるそうです。
集まる生徒像の予想としては、高校卒業後の生徒もそうですが、一度社会人を経験した大人が入学してくる可能性もあるとの事。
在学する学生たちの年齢層や経験値の幅も広いかもしれないというアドバイスでした。
これはあくまで私の考え方ですが、不登校を経験している子供達は、同級生という群れにとても過敏に反応する気がしています。
いっそのことこういった幅広い年齢層や経験値の人達との関りの方が気が楽かもしれないな
と思ったりしました。
親の立場から
不登校で集団に入っていくことに時間がかかったり、集団生活に慣れる事に苦労している子供達でも、節目節目のタイミングで勉強の遅れは関係なくやり直せる機会があるという情報でした。
周りの同級生達が大学受験を目標に必死に勉強している環境の中、自分の進む道に迷って、お腹を壊しながら、でも自分の人生を一生懸命考えている息子を見る時、辛そうだけど、頑張ってるなと感じたりします。
私にできる事は、彼の話を聞き、支え、彼が決めるであろう自分の人生をできる限りサポートすること。
だから、たろははは、
今日もパートに励みます。(笑)。
そうそう因みにこちらの専門大学、初年度入学費160万です。
太郎君の生きる力を信じて。
太郎君は自分の人生を自分で創っていける力があると信じて。
太郎君は自分で自分を幸せにできる力があると心から信じて。
母は今日も支えるのであります。笑顔。
まとめ
例えば不登校で勉強が遅れていても、
体調が悪くて集中して受験勉強ができない状況でも、大学という進路にこだわった時、
学歴という大学選びではなく、手に職大学という選択肢が今はあるという情報のシェアでした。
どんな状況でも、
今できる事で社会へ出られるツールは見つかる。
そんな時代に感謝して。
お読みいただきましてありがとうございました。